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地理データでお客さんを視覚化

地図情報を視覚化!GIS(地図情報システム)

宣伝効率を高めるためには、ただ、宣伝の量を増やすだけでは経費や手間が膨らみます。ここでは、宣伝の「量」ではなく「質」を高めることで、いかに中長期的に宣伝のコストや手間を効率化していくかというお話です。

もし「お客さまが実際、どこからやってくるのか?」「どのような理由で来ているのか?」「どのような特徴(属性)」を持つかを把握すること、つまり 「お客さま(客層)の特性を知る」ということは宣伝、販売促進や商品(サービス)づくりにも大いに参考になるはずです。

GISとは

GISは、「Geographic Information System」の略で「地図情報システム」という意味です。
お店やお客さんの位置と、それに付随するデータ(売上額や年齢、性別といった属性データ)を同時に地図上に表示させることができます。


さらに、そのエリアの各種統計情報(総人口・性別人口・年齢別)なども同時に表示し対比させることができます。
お客さまの住所を緯度経度で変換し、地図上に表示する。
自社の位置やその他のデータ(売上げ・利益・対人口売上げ率など)と、競合店の位置など。
商圏内や、最小「丁目単位」における各人口(総人口、世帯数、年齢層別人口(5歳単位)、性別・労働種類別・昼間人口など)

GISの使用例

ここでは仮に「とある美容院」を例に話を進めていくことにしましょう。
このお店のターゲット層は若年層の女性(20~34歳)が中心で、会員登録していただいたお客さまには割引などのサービスが受けられます。
今回は、例としてこの会員さんの住所リストを使用して会員さんのエリア分布を見てみることにしましょう。

背景のマップデータと人口統計は実際の埼玉県越谷市のものです。(GISデータは実在のものと関係ありません。)
まず、お客さんの会員情報から得たデータから、会員の住所を「」で表示してみます。
中央の赤いマークは、お店で、ここを中心とした水色の円(---)は外側の直径が3000m、内側が1500m、
緑色の家のようなマークはライバル店の位置を示しています。

GISサンプルお客さんを示す「点」は、単なる位置だけでなくパソコン上で、カーソルをかざすと各種の属性情報(年齢・性別・住所・購入額・来店数)等をロールオーバー表示させることもできます。

このお店のメイン客層は若い女性なので、地図の背景に「20~34歳・女性の人口(丁目単位)」を色の濃淡で表示してみました。画面右側に「人口総数」という青~白の帯が示す通り、背景の色が濃いほど多く、色の薄い地域は少ないことを示します。

このGISマップをみてみると、次のような傾向が読み取れます。
(1)お店の南側からの来店が多い。
(2)お店の北側および西側からの来店者が少ない。
(3)北側の人口密度が高いので競合店(緑)を調査して、差別化できる要素を考える必要がある。
(4)商圏は、おおむね2kmとみていい。

サンプル数が増えれば、より精度の高い結果が得られるでしょう。

さて、商圏内のお客さんは、どこにでも平均的に分布しているわけではなくお店の南側、およそ2,000m以内から
来ている方が多くなっています。このような事象の偏りには必ず理由があります。

さらに、「この偏りの原因は何か?」「なぜ南側からの来店が多いのか?」「北にある競合店にお客さんを吸収されているのでは?」「人口分布分析ではお店の北側のほうにターゲット層(若い女性層)があるが告知が足らないのでは?」などといった疑問が生じてきます。

GISは、このような白地図ではなく、グーグルマップなどの上に表示させることもできますので、実際の航空画像MAPで、駅や川、路線、幹線道路、競合先、交通状況などの地理的関係を一目で把握することができます。
このように情報を根拠に戦略をたて検証することで、単なるカンを排除し、効果的な戦略策定へとつながります。

戦略判断・初期の方針が間違ったままですと、それを戦術的手段で補完することは難しいため、時間と費用をかけても結果がなかなかでないのです。このため戦略には正確な裏づけが必要です。

●現状を把握した上で考えると、チラシの配布から商品開発の必然性まで考え方や手法が大きく違ってきます。
●社内ミーティングの際も参加者に可視化した情報を共有することで、より精度・密度の高い会議となります。具体的な情報がないまま会議を行っても、単なる主観のぶつかり合いになってしまいがちですが、可視化・共有することで正しい現状把握が可能となります。「正しい対策は正しい情報から」しか得られません。
●共有した情報は、相乗的な改善策や新たなアイディアを生み出します。
●宣伝媒体に優先順位をつけ効率化できます。例えば、「チラシの配布エリアを絞り込んで、その予算で、この通りに看板を置いてみたら?」などといった仮説が可能となります。


"眠らせているデータは宝の山?

宣伝や集客は一度やれば終わりではなく継続的に行っていくべきものですから、長期的にみるとコストや効率に大きな差が出てきます。何より集客の具体的なノウハウが蓄積され問題の捉え方や対策の立て方、考え方が大きく改善されていくという効果があります。

眠らせたデータはありませんか?さらに当社では、お客さまデータからGISという地理的情報に加えて統計分析を併用することで、より精度の高いコンサルティングを行っています。

せっかくの「お客さま情報」を眠らせずに有効活用することで、ライバル店に差をつけましょう。


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